日 付   05年 8月 6日(土)  お天気   晴
河 川   桂川 (都留漁協)

 夜明けと同時に入渓点を探す。初めての川はネットや雑誌の情報だけで
実際の入渓点は現地で確認するまでわからない。
都留漁協管轄は絶壁か住宅街の裏かでなかなか入渓点は見つからない。
(探し方が悪いかも・・・)護岸された川の中に人がいるのを発見。
車を止めてみると護岸の壁にはしごが付いている。
それを利用して先行者に続く・・・。

岩盤や大岩ゴロゴロでちょっとした山岳渓流っぽい。
護岸と合わさったこの光景がとっても不自然・・・。
不自然な風景にはやはり魚はいないのか?反応がない。
しかし、地元と思しき餌釣り師が先に入っているところを見ると・・・

 移動する。吊り橋があり公園らしき場所の横から入渓する。
また、上下には餌釣り師がいる。瀬肩から荒瀬に向けて釣り
下がる。ちょっと流れのたるみに草陰からキャスト。
何投目かに急に巻取りができなくなった。んっ?根掛り・・・?
ロッドをあおってみる。すると・・・。
ギャーーーー!?音にするとこんな感じ?
急にテンションがかかりラインが出て行った。相手は急な流れ
に乗ってどんどん下流に向かっていく。巻き取り不能だ。
自分が岸伝いに一緒に下る。30mくらい一気に下っていった。
そこにいた餌釣り師の人に声を掛ける。
「すいませ〜ん!通してください!!」
慌ててよけてくれる。ポイントが丸つぶれ・・・
本当にスイマセン・・・。
ヒラキになった場所まで下っていく。

ようやく普通にファイトできる。1分後、ようやく寄ってきた・・・。
ネットに収まったのは40cmのレインボー!
大きさの割りに素晴らしいファイトだった。丸々と太っている。
顔つきも鋭く野生化している。これが噂の桂川のスーパーレインボーだ。
3lbラインでよく持ちこたえた。リールのドラッグ性能は良くないといけないと感じた。
少し強引に寄せたので口元が裂けかかっている。すぐに証拠写真を撮ってリリースする。
この1匹でこの辺の魚は警戒しているだろう・・・。上流へ場所を移す。



 川通しに釣り上がっていく。両岸は切り立った岩盤だ。
上からは降りれそうも無いが川通しならどんどん上がっていけそうだ。
水は綺麗に見える・・・しかし、川底にはゴミ、ゴミ、ゴミ・・・
写真には写らないが川底には某自動車メーカーのノボリやら捨看板、
洗剤の容器・・・この川は川ざらいの必要がある!周辺の企業が、役
場が取り組んでほしい!川が死んでゆく。

ゴミに嫌気をさしながらせっかく来たのだからと更に上流へ行く。
支流(宮川?)との合流点。支流側から合流点に向けて釣り下がる。
支流は合流点手前でガンガン瀬になっている。流れのぶつかり合う
辺りで依れているところを狙う。すぐに反応がある。
ヒット! 魚は流れに乗ろうとする。
そうはさせまいとロッド操作をするが手前に大きく波立っていると
ころがありそこにぶつかると流れに魚が流される。
流芯に向かっていく。そうはさせまいと引きずり出す。
また、波に飲まれる。流芯に向かう。引きずり出す。
堂々巡りだ・・・。
何度か繰り返したとき、我慢しきれずに波立ちのところで無理に引
っぱった。ラインが切れるか!?ルアーが一直線に自分に向かって
飛んできた!思わず避ける。後ろの葦の中にルアーが飛び込む。
魚の口が裂けたようだ・・・残念・・・。
もう少し我慢できれば結果が違ったかもしれない。

ここで納竿としたが、富士の湧水がゴミだらけとは・・・がっかりした。
釣り人のモラルが問われているがこの川はそれ以上に周辺に居を構える
人々の意識に問題があるように思われた。
この川はどこも高い護岸か、崖で住民が川と生活の接点がない。
見えないところに流してしまえ、といった生活感のあるゴミが非常に多い。
こんなことでは富士山を取り巻く環境もいつまで続くことか・・・
<今日のタックル>
ロッド: スミス TRB-50UMT
リール: シマノ ツインパワー2000
ライン: サンライン TROUTIST Native3lb
ルアー: パニッシュ70SP
ヴィクセン70F